ちょっと悲しかったエアコン工事。
先週ある家電量販店でエアコンを買った。
まず、前置きから…。
どんなエアコンを買おうか?ネットでいろいろ調べる中で、エアコンの手抜き工事が横行していることを知った。なので、エアコン担当の店員に「工事の時はちゃんと真空引きをしてくれるんですよね?」と確認したところ、本人は分からなかったらしく上司に確認してから「大丈夫です。ちゃんとメーカー指定通りに施工しています。」との返事をもらった。でもちょっと心配だったので、エアコン設置は自分が立ち会いできる今日にしてもらった。
そして今日の14時過ぎ、エアコン設置の業者さんが来た。
結構人当たりのいい人で、工事の最中ずっと世間話をして、その人のいろんなことを教えてもらった。
- 家電量販店から委託された下請けであること。
- けっこう近所に住んでいる、個人事業者であること。
- エアコンがなかなか買えなくて、ここ5年ほどエアコン無しで生活していること。
- エアコンクリーニングもやっていて、高価だけどエアコンを持ち帰って丁寧に掃除していること。
- 電気工事歴、20数年のベテランであること。
- バブルの頃は工事料金も高くて、夏だけ働けば悠々自適に1年が過ごせたこと。
- 出身は大隅の○○であること。
- 最近の金属価格高騰のあおりか、置いてあった600kgくらいの金属廃材が盗まれたこと。
- エアコン室外機も、バラして売れば1500円くらいになること。
などなど。
そうして…工事は終わり、エアコンの電源は入れられた。
「あれ、真空引きはしないんですか?」と聞いてみた。すると…。
業者さん「ああ、しましたよ。」
O型「あ、そうなんですね。」
「えっ、そうなのかな?本当にそうなのか?」と迷った。でもちょっとして…。
O型「真空引きってけっこう時間がかかるらしいですけど、早いんですね?」
業者さん「あ、はい。最近はいい道具があって、注射器みたいなのですぐ終わるんですよ。」
O型「へーそうなんですか。便利なんですね。」
業者さん「鹿児島じゃ、1、2件しか持ってないですよ。この道具は。」
「えっ、そうなのかな?本当にそうなのか?」と迷った。でもちょっとして…。
O型「その注射器、見せてもらえます?」
業者さん「あ、いいですよ。」
と、注射器を探す…。
業者さん「えーと、あれ。どこいったかな~?」
そう大きくもない道具箱の中をまだずっと探す…そして、しばらくして。。。
業者さん「あっ!もしかしたら真空引きし忘れたかな?」
O型「…。」
業者さん「あれ?えーと確か…。」「あー今日は忙しいし、暑くてぼーっとしてたからな。」
O型「…。」
業者さん「もしかしたら忘れたかも。あれ?どうだったっけ?」
O型「…。たぶん、やってないですよね?真空引き。」
業者さん「ごめんなさい、本当にすみませんでした。」
O型「家電量販店では、真空引きの指示はないんですか?」
業者さん「どうか、量販店には言わないでください!仕事がもらえなくなるんです!」
業者さん「トラブルがあったら、すぐに私が何とかしますから!どうかお願いします!」
業者さん「本当にすみませんでした!申し訳ありませんでした!!」
結局、その業者さんの名前と携帯番号を教えてもらい、工事は終わった。
今の時点で量販店には話はしていない。
このまま言わないでいれば、業者さんはどうするだろうか?
心を入れ替えて、責任ある工事をするかな?
それとも、また次の現場で手抜きをするのかな?
ワンボックスカーの荷台に置いてあった真空ポンプは使わないのかな?
量販店にちゃんと言った方が、その業者さんのためになるのか?
量販店にちゃんと言った方が、これから何も知らずにエアコンを買う人のためになるのか?
どうすればいいんだろう…。
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